月曜朝に送る先週のNFT振り返り。先週はマーケット全体としては大きな動きはないもののBlurのエアドロップファーミングに関連する動きに振り回された1週間でした。
それではいつものようにマーケット全体の振り返りから
NFTマーケット全体の振り返り
今回もデータはsealaunchさんのDUNEのダッシュボードから
今週も引き続きNFT全体のボリュームが上昇し昨年5月のOtherdeedのmint以来のボリュームになりました。その時と違うのはマーケットプレイスの比率でオレンジのBlurがOpenSeaの5倍以上となっていること。OpenSeaのボリュームは大きな変化はないので、とにかくBlurのボリュームが伸びているようです。
それぞれのマーケットプレイスごとのユニークユーザー数をみると、ボリュームとは違いBlurのユーザー数はOpenSeaよりも少ないです。Blurでは限られたユーザーが高額で多くの取引を繰り返していることが、この辺の数字にも表れています。
また、ユニークユーザー数がエアドロ以降徐々に減少してきています。シーズン2のエアドロップ目当てに参入していたユーザーのうち一定数が抜けていたことが週末のフロア下落の1つの要因だったかもしれません。
プロジェクトごとのフロアの動向
データはDegenz Financeのサイトから。まずは直近7日間のフロア上昇率上位
トップはPFPの匂わせがあったOpepenで前週から5倍近い上昇でした。
上昇率が多かった順で並べていますが9位以降は下落しているように、途中までは勢いよく上昇したプロジェクトもありましたが、最終的にはフロアが下がったプロジェクトが多かった週でした。
続いては下落率上位。週末に起こったBid Wallの崩壊からのフロア下落の中心はBAYCでしたが主役はそこからフロアを戻していてここにはランクインしていなくその影響を受けたプロジェクトや盗難品がフロアに並んでいたようなプロジェクトがランクインしています。
今週の取引ボリューム上位10件も先週に続いてBlue Chipが中心でそこにChecksやOpepenなどのJack Butcherのプロジェクトが入った顔ぶれ。今は新しいプロジェクトに資金が集まりにくく、盛り上がっても資金が抜けるサイクルが早い状況のように感じます。
今週のNFT関連トピック
Blur・LooksRareがOpenSeaの盗難品フラグに対する対応を変更
今週後半にBlurからOpenSeaがつけている盗難品フラグに対する方針の変更が続けて2つ発表されました
まず2/24に「OpenSeaの盗品フラグをデフォルトでは表示しない設定に変更する」と発表
続けて2/25に、これまで制限していた盗難品でもbidを受け入れることができるように変更
これによって盗難品を掴みたくない人がBidを取り下げ、方針変更まではフロアとほぼ同じだったBidの価格が下がり、エアドロップファーミングしていた鯨たちからすると売りたい時にフロア付近で売れないリスクが高まったことが嫌気されて一気にフロアが下落しました。
たとえばBAYCでは1週間ほぼ変わらなかったフロアが一気に崩落する動きにつながりました。現在では動きが1巡したからか落ち着きを見せてある程度フロアが戻っています(戻っていないプロジェクトもありますが)
そのほかのトピックス
ここからは気になったトピックを箇条書きで
SpotifyがNFT所有者が利用できるPlaylistをテスト中
アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、ニュージーランドのユーザー向けに、Moonbirds、Kingship、Overlord、Flufの各コミュニティで3ヶ月間の試験サービスを実施中。
0n1 Forceが元バイナンスやYGGの幹部などを含むグループに買収される
その後将来のビジョンなどが新しいチームから発表されました
昨年リリースされたFriendsies、プロジェクトの休止とSNSでの発信の停止をアナウンス
コミュニティから引き継ぎの申し出もあったが、その後一旦削除された公式アカウントが復活してプロジェクトは放棄しないとアナウンス。
先週の振り返りニュースレターは以上です。
ここに来てまたNFT全体の変化の動きが早くなっているので、先週の当たり前が今週は当たり前じゃなくなっているかもしれないので皆様気をつけつつ良い1週間を!